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  • 5月1日の解説

    国試対策・病理・脱灰
    ○×で答えてください。

    脱灰について
    1.脱灰は低温で行うと時間が短縮される。×
      ⇒脱灰温度は低温で出来るだけ、時間を短くすることが組織に与えるダメージは
       少ないが、低温で行っても時間は短縮されない。
    2.脱灰を行うとヘマトキシリンが鮮明に染まる。 ×
      ⇒脱灰を行うことで、ヘマトキシリンは染色性は低下する。
    3.組織片を脱灰液に入れる際は、容器の底に沈めおくほうが良い。 ×
      ⇒カルシウムやリンが脱灰液の下層に沈着するため、組織片は上層におくほう
    が良い。
    4.脱灰を長時間行うと、エオジンが薄く染まる。 ×
      ⇒長時間行うと、エオジンは過染傾向を示す。
    5.組織片の約300倍の液量で脱灰を行うと良い。 ×
      ⇒50~100倍程度が良い。
    6.酸性脱灰液では、容器のふたを開けておく。 ○
      ⇒酸性脱灰液では、炭酸ガスを発生するため蓋を少し開けているほうが良い。
    7.脱灰液を交換する際には、濃度を高くする必要がある。 ×
      ⇒交換するたびに濃度は低くする。5~10%の酸濃度に調整する。脱灰液の後、
       中和および組織膨化を防ぐために5%硫酸ナトリウム液または5%硫酸リチウム液
       に1時間~48時間(場合による)に浸す必要がある。